主食にお米を食べることはメリットだらけ!? お米を食べるメリットをご紹介します♪
日本人のお米離れが進んでいると言われて久しい昨今、パンや麺を主食とする方が増えています。
お米は炭水化物なので、「ダイエットの敵!」と思われている方も多いのでは?
私たち日本人は古来、お米を主食として食べてきました。
生きていくうえで必要なエネルギー源を主にお米から取ってきたのです。
そこで今回は、お米・ごはんを食べることのメリットをお伝えします!
①栄養バランスの良さ!
お米の主成分は炭水化物です。炭水化物は、体作りに欠かすことができない三大栄養素のひとつで、体の中でブドウ糖に分解され、エネルギー源として利用されます。生命を維持するための司令塔として、大変重要な器官である脳を働かせる、唯一のエネルギー源がこのブドウ糖です。お米はそのような重要な成分を多く含んでいる食材なのです。さらに、お米には血や筋肉など身体形成に必要なたんぱく質の他にもビタミン・ミネラルも多く含まれています。
つまり、お米はとても栄養バランスの良い食べ物なのです。私たちが活動するために十分なエネルギーを得て、健康的な毎日を送るためには、お米を中心としたバランスの良い食事を取ることが大切です。
②色々な食材と組み合わせが可能!
お米自体は、飛び抜けて栄養面で優れているわけではありません。ですが、パンや麺よりも主食としてオススメしたい理由は、どんな食材とも相性が良いからなのです。「ごはんのおかず」と言われた際に、みなさんはどれくらいの種類を思い浮かべますか?朝食であれば、卵料理にお魚、昼食では定食の生姜焼きにキャベツの千切り、夕飯では煮物や冷奴など、組み合わせ方は無限大。パンや麺で考えてみると、ごはんに比べて合うものに限りがあります。
つまり、1食で考えた時に栄養を多く摂れるのは、主食がごはんの時なのです。
③お米の最大の魅力は、無添加であること!
お米の最大の魅力は、無添加であることではないでしょうか?「ごはんは太るから…」と、パンや麺を積極的に食べている方は、少し考えてみて下さい。パンや麺には、添加物が多く入っています。特にパンには、”塩・バター・砂糖・牛乳・脱脂粉乳・イースト菌”といった食品が加えられています。また、市販のパンになると、これらに加えて“ショートニング・乳化剤・ソルビトール・酢酸Na・pH調整剤”など、多くの食品添加物が加えられているのです。もちろん、私たちの食生活は食品添加物なくしては、成り立ちません。ですが、健康を一番に考えるのであれば、お米にはとてもメリットがあることが分かります。ごはんは無添加なので、小さな子どもにも安心して食べさせられますよね。
④「ごはんは太る」は誤解です!
ごはん、パン、麺...これらは、いずれも炭水化物で、食事の主食となるものです。「ごはんよりパンや麺の方が好き」という方もいると思いますが、この中で一番太りにくいのは、実はごはん。
なぜかと言うと、ごはんはお米を粒のまま食べるものだからです。お米は、でんぷんを体内に吸収するために、大きさが小さくなるように噛んだり、消化液で分解することが必要です。それに対し、小麦を粉状にして加工して作られたパンや麺は、分解が容易です。ごはんは消化のスタート地点が粒ですので、パンや麺に比べると消化に時間がかかります。
つまり、ごはんは血糖値をゆっくり上昇させるので、パンや麺より太りにくいと言えるのです。
粒のまま食べるお米は、パンや麺よりも噛む回数が多くなるので、食事の満足度もアップします。加えて、お米を噛むことには、以下のようなメリットもあるのです。
◆満腹中枢が刺激されることによる、食べすぎと肥満の予防
◆咀嚼するごとに食べ物の味わいが引き出され、味覚が発達する
◆顎をよく動かすので、口の周りの筋力と血流が発達し、発音が良くなる
◆顎周りの血流がよくなることで、頭の血流も良くなり脳が活性化する
◆唾液の分泌が促進され、虫歯や歯周病など口腔内の病気リスクが減る
◆胃腸での消化がスムーズになるため、消化器官の機能が向上する
◆歯を食いしばる力が向上して、全身に力が入りやすくなる
いかがですか?お米のメリットは、こんなにもたくさんあるんですね!
以上のことから、ごはんは太りにくく、健康によい食べ物だと言えるのです。
※ごはんの食べ過ぎも良くない
一方で、お米を過剰摂取するとメタボリックシンドロームや2型糖尿病の発症リスクが上昇することも指摘されています。食べ過ぎには注意が必要です。お米を多く食べる人で糖尿病の危険性が上昇することは、多目的コホート(JPHC)研究の大規模調査でも示されています。
※玄米など全粒穀物が血糖上昇を抑える
お米にあわ・ひえ・麦を混ぜて食べている人では、糖尿病の危険性の上昇は抑えられていると言われています。さらに、筋肉労働や激しいスポーツを1日1時間以上する人としない人に分けて調べたところ、男女ともに身体活動の多い人で、糖尿病の危険性が低下することが分かりました。
「白米では、精白の過程で食物繊維やマグネシウムが失われます。そうした栄養素が糖尿病に予防的に働く可能性があります。白米は食後の血糖上昇の指標であるグリセミックインデックスも高いが、玄米や、米飯にあわ・ひえ・麦などを混ぜた雑穀米は低くなります」と、JPHC研究の研究者は指摘しています。さらに「身体活動量が高い人では、米飯の摂取が多くてもエネルギーの消費と摂取のバランスが保たれている可能性があります」と述べられています。
糖尿病や肥満を予防するためには「日常の身体活動量を増やすとともに、食事に雑穀などの全粒穀物をとりいれるなど、米飯摂取後の血糖上昇を抑える工夫」が大切になります。
■おわりに
いかがでしたか?
太る食材と勘違いされやすいお米ですが、小麦製品に比べ咀嚼と消化・吸収に時間がかかるため、むしろ太りにくく栄養バランスの良い食材と言えます。
適量を食べれば、脳の活動に必要なエネルギーと一緒にタンパク質、ビタミン、ミネラルなども効率的に摂取できるでしょう。
自身の体の状態や好み、得たい栄養成分や健康効果に合わせて精米度合いを変えて、毎日おいしくお米をいただきましょう。
日本人のお米離れが進んでいると言われて久しいですが、今一度、お米の良さを見直すきっかけになると嬉しいです♪